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アナモフィックレンズ徹底探求④ 「映画のような質感(シネマティック・ルック)」の魔法の源を解き明かす

投稿者 :Horizon宣伝部 - チョウ ( Cho ) on

アナモフィックレンズ徹底探求④ 「映画のような質感(シネマティック・ルック)」の魔法の源を解き明かす

こんにちは、HORIZONの中でも、撮影機材大好きなチョウです。 「機材オタク」の視点から、アナモフィックレンズの魅力について深く掘り下げるシリーズ。ちょっと出稿が遅れてしまいました。 第四章は、デジタル時代におけるアナモフィックレンズの存在意義について語ります。 第四章:フィルムからデジタルへ――アナモフィックレンズの浮沈と復興 1980年代に入ると、Super 35フォーマットの台頭とCGI技術の飛躍的な発展に伴い、アナモフィックレンズは一時的に寵愛を失いました。 Super 35フォーマットは、より軽量で安価な球面レンズを使ってワイドスクリーン映像を撮影でき、その描写はクリーンで収差が少ないため、複雑なVFX合成に適していました。ジェームズ・キャメロンのような技術志向の監督は、Super 35を強く支持しました。 『ターミネーター2』や『タイタニック』といった映画の成功は、アナモフィックレンズをほとんど絶滅の危機に追いやりました。 しかし、歴史は常にドラマチックです。デジタル撮影の時代が到来し、映像が「完璧すぎる」「クリーンでシャープすぎる」ものになると、映像製作者たちはフィルム時代が持っていた「不完全さ」の質感を懐かしむようになりました。 そして彼らは再びアナモフィックレンズを手に取り、その独特の光学的特性――柔らかなボケ、眩いフレア、微細な歪曲――を利用して、デジタル映像の冷たさや硬質さを意図的に「破壊」し、フィルムのような有機的な感覚、呼吸感、そして生命力を吹き込むようになったのです。 同時に、現代のCGI技術も十分に成熟し、アナモフィックレンズの様々な特性を正確にシミュレートしてマッチさせることが可能になり、VFXと実写の完璧な融合が実現しました。 今日、アナモフィックレンズを使用するという選択は、もはや単にフィルムコストを節約するための技術的な判断ではなく、純粋に、熟慮の末に下される美学的な選択となっています。 それは強力な視覚的ツールであり、作品にノスタルジック、夢幻的、叙事的、あるいは詩的な風格を与えるためのユニークな映像言語なのです。 古典的な2倍の圧縮比から、現代の16:9デジタルセンサーにより良く適合するために生まれた1.8倍、1.6倍、1.5倍、1.33倍といった多様なスペックまで、アナモフィックレンズの世界は今もなお進化を続けています。 次回は、さらに技術的に、アナモフィックレンズを深掘りします!!

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「たかが映画じゃないか!」

投稿者 :Horizon宣伝部 - 柳原 on

「たかが映画じゃないか!」

HORIZONのヒデヤナです! 僕は兼ねてから、ヒッチコックのある有名な言葉が大好きです。 主演のイングリッド・バーグマンがヒッチコック監督に、演出意図を細かく細かく聞いてくるので、嫌気がさしたヒッチコックが言った言葉…「たかが映画じゃないか!」 「たかが映画」って言葉はとても皮肉が効いている反面、僕たちも映像の製作者として、また観客としても、どこまで真剣に向き合えばいいのだろうと考えることがあります。   ヒッチコックの時代、映像と言えば、ほぼ映画だったでしょう。しかし現代はテレビはもちろん、パソコンを開いても動画、スマホを見つめても動画、街を歩いても広告動画が目につきます。映像媒体がどこにでもある今だからこそ「たかが動画じゃないか」と言ってしまいたくなるくらい溢れかえっていますね。 そんな中、つい先日、NHKの番組で、こんなエピソードを見かけました。広島と長崎に原爆投下を命令したトルーマン大統領。その孫であるダニエルさんが核廃絶を訴えているというドキュメンタリーです。 アメリカでは「原爆が戦争を終わらせ、多くの兵士の命を救った」ということが常識になっており、その正当性を支持する声が大半ですが、その中で、なんで”核廃絶”を訴えることになったのか。そのきっかけは、今村昌平監督の「黒い雨」(1989年)を見たことだったんだそうです。 「映画を見て、そんなに人生が変えられることがあるんだ!」と僕はジーンと静かな感動を覚えました。   よくよく考えたら、僕だって小さい頃、テレビの洋画劇場で「キングコング」(1976年)を見て映画に憧れ、ジャッキー・チェンの映画が放送された翌日は、教室のみんなで真似をして怪我をし鼻血を出すやつもいたし、「フライトナイト」(1985年)を見てSFXの虜になり、吸血鬼の歯やリアルな目玉を粘土で夜な夜な作り、「BARAKA」(1992年)に見て感動した暁には、ついに「自分も映像の仕事につきたい」と夢を見てしまいました。 映画や映像で人生を狂わせられる(?)ことは珍しくないんでしょう、きっと。 「たかが映画」なのに、そこまで人に、人生に、社会に影響を与える力ってどこから生まれるんでしょうね。 それはきっと、作る人たちの"呪い"のような思いが伝播するからに違いありません。 今のHORIZONの活動をするにあたり、そんな思いを伝播するために、機材をどう扱い利用していくのかを考えることもあります。 まとまりがなくて申し訳ないですが、そんなことをふと考えた夜でした。 「たかが映画」…されど映画です。

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アナモフィックレンズ徹底探求② 「映画のような質感(シネマティック・ルック)」の魔法の源を解き明かす

投稿者 :Horizon宣伝部 - チョウ ( Cho ) on

アナモフィックレンズ徹底探求② 「映画のような質感(シネマティック・ルック)」の魔法の源を解き明かす

こんにちは、HORIZONの中でも特に「機材オタク」のチョウです。今回も、アナモフィックレンズの世界について、深く掘り下げてみたいと思います。 第二章:歴史の系譜――視野とコストを巡る闘い ①より広大な視野への渇望 サイレント映画の時代から、35mmフィルムは業界標準であり、その4:3というアスペクト比は数十年にわたり映像表現を支配してきました。 しかし、人間の視覚は本来、水平方向に広い視野を持つようにできており、観客により没入感のあるワイドスクリーン体験を提供することは、映画技術が絶えず追い求めてきた目標でした。 1930年、20世紀フォックス社は革命的なトーキーのワイドスクリーン映画『ビッグ・トレイル』を発表します。 この作品では大胆にも70mmフィルムが採用され、画面の高さを維持したまま幅をほぼ2倍に広げることで、当時としては空前の視覚的インパクトをもたらしました。 しかし、このフォーマットは時運に恵まれず普及には至りませんでした。直後に訪れた世界大恐慌により、高価な70mmフィルムと機材は大きな経済的負担となり、映画業界はほどなくしてより経済的な35mmフィルムへと回帰します。 さらにトーキー映画の登場により、フィルムの一部にサウンドトラックを記録する必要が生まれたため、画像領域はさらに小さく、より正方形に近い比率になってしまうのです。 ② シネマスコープの革命:効果とコストの完璧な両立 それから数十年後、カラーテレビの台頭と普及が、まるで猛獣のように従来の映画館の市場を侵食し始めました。 観客を再び映画館に呼び戻すため、画面フォーマットの革新が再び映画業界の切り札となります。そんな中の1953年、20世紀フォックス社は映画『聖衣』を公開し、「シネマスコープ」と名付けられた画期的な新技術を世界に示しました。 この技術の発明者はフランスのアンリ・クレティアン(なんと天文学者!)であり、フォックス社はその特許を慧眼にも買い取ったのです。 このシネマスコープの偉大さは、視覚効果と製作コストという二律背反の課題を、極めて賢い方法で解決した点にあります。 l  卓越した効果:2.66:1という超ワイドな映像を、2倍の水平圧縮によって業界標準の35mmフィルムに完全記録し、真の「ワイドスクリーン」を実現。 l  経済的なコスト:映画館は既存の35mm映写機を廃棄する必要がなく、単にアナモフィック原理を採用した映写レンズに交換するだけで、圧縮された映像を完璧に復元できたのです。 この低コストかつ高効率な方式は市場に瞬く間に受け入れられました。 『聖衣』は1953年の全米興行成績で1位を記録する大ヒットとなり、同年のアカデミー賞でも美術賞、衣装デザイン賞の2部門を受賞するなど、高い評価を得ました。シネマスコープ技術の功績は計り知れず、アナモフィックレンズが主導するワイドスクリーン映画の時代が、ここから華々しく幕を開けたのです。 ③パナビジョン(Panavision)による最適化と市場支配 シネマスコープの成功後、様々なワイドスクリーンフォーマットが雨後の筍のように登場しました。アナモフィック技術を真に成熟させ、その後数十年にわたり市場を支配したのは、パナビジョン社でした。 初期のシネマスコープレンズ(ボシュロム社製)には、有名な光学的欠点がありました――「ムンプス(おたふく風邪)現象」です。 これは、レンズが近距離の被写体(例えば俳優の顔のクローズアップ)にピントを合わせると、水平方向の圧縮率が変化し(弱まり)、デスクイーズ後の映像で俳優の顔が不自然に横に伸びて見えてしまう現象で、まるでおたふく風邪にかかったように見えることからその名が付きました。 パナビジョンの創業者ロバート・ゴットシャルクは、一連の技術革新、特に彼の名を冠した有名なゴットシャルク・メソッド(二重回転式アナモフィック群)によって、この問題を完璧に解決しました。 この設計は、主レンズ群に逆方向に回転する一対のシリンドリカルレンズを追加することで、フォーカシング時に生じる圧縮率の変化を補正し、全ての焦点距離で一定の圧縮率を保つことを可能にしたのです。 この技術的ブレークスルーにより、パナビジョンレンズはハリウッドの主要スタジオの第一選択肢となりました。たとえ多くの映画のオープニングクレジットに「CinemaScope」と表示されていても、その裏で実際に使われていたのは、性能で勝るパナビジョンレンズだったのです。 次回は、いよいよ、アナモフィックレンズの真の特徴に迫ります!

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アナモフィックレンズ徹底探求① 「映画のような質感(シネマティック・ルック)」の魔法の源を解き明かす

投稿者 :Horizon宣伝部 - チョウ ( Cho ) on

アナモフィックレンズ徹底探求① 「映画のような質感(シネマティック・ルック)」の魔法の源を解き明かす

こんにちは、HORIZONの中でも特に撮影機材をこよなく愛するチョウです。 映画に没頭している時、私たちはよく言葉では言い表せない「映画のような質感(シネマティック・ルック)」に心を奪われます。この感覚は、単にストーリーや俳優の演技から来るものではなく、映像そのものに深く根ざした独特の美学から生まれるものだと思うのです。 『ブレードランナー』(1982)の湿っぽく、ぼやけたサイバーパンクの雨の夜から、『ラ・ラ・ランド』(2016)のロマンチックで夢幻的なカリフォルニアの星空まで、この視覚的な魔法の背後には、多くの場合、共通の秘密兵器が隠されています。 それが…アナモフィックレンズ! プロの撮影監督や機材愛好家にとって、アナモフィックレンズは単なるツールではなく、それ自体がユニークな視覚言語です。だからこそ私は、その誕生の歴史、核心的な光学原理、そして簡単には複製できない美的特徴に至るまで、この魅力的な光学の世界を深く探求してみたい。 今回は「機材オタク」の視点から、アナモフィックレンズの魅力について深く掘り下げてみたいと思います。   第一章:アナモフィックレンズとは?――球面レンズの世界を超える法則 ① 中核概念:光と影の「圧縮」と「伸長」 最初に、アナモフィックレンズの構造についてお話しします。ちょっと小難しいかもしれませんが、ここを説明せずして、真の魅力の話にたどりつけません。お付き合いください。   根本的に、アナモフィック技術は2段階のプロセスで、より広い視野を、標準サイズとして記録媒体に「押し込む」ことを目的としています。 l  撮影時(圧縮 / スクイーズ):撮影時、アナモフィックレンズは内部の特殊な光学素子を使い、広い画面を水平方向のみ光学的に「圧縮」します(例:2倍の圧縮率)。垂直方向はそのまま維持されるため、ワイドスクリーンの映像を、比較的狭いフィルムやデジタルセンサーの感光領域に完全に記録することができます。 l  上映・ポストプロダクション時(伸長 / デスクイーズ):映画館での上映やポストプロダクションでは、同様の原理を持つプロジェクターレンズやデジタル処理によって、「圧縮された」映像を水平方向に同等の比率で「伸長」して元に戻します。これにより、本来のワイドスクリーン比率の映像が再現されるのです。 ② 光学の心臓部:シリンドリカルレンズ vs. 球面レンズ アナモフィックレンズが他のレンズと一線を画す点は、その前面を覗き込んだ瞬間に明らかになります。従来の球面レンズ(スフェリカルレンズ)の入射瞳が円形であるのに対し、アナモフィックレンズの入射瞳は特徴的な縦長の楕円形をしています。 この楕円形は、特殊な形状の絞り羽根によって作られているわけではありません。それは、レンズ内部の核心的な部品――シリンドリカルレンズ(円筒レンズ)にあります。   全てのレンズが完全な球面で構成されている球面レンズとは異なり、アナモフィックレンズの光学系には、一つまたは複数のシリンドリカルレンズ群が含まれています。これらのレンズは、まるで水平方向にのみ作用するかまぼこ状の虫眼鏡のように、水平方向の光線だけを屈折させて圧縮し、垂直方向の光線には影響を与えません。この二つの軸における全く異なる光学処理こそが、アナモフィックレンズが持つ、ユニークで魅力的な全ての視覚的特徴を生み出しているのです。 次回は、ちょっと歴史を遡り、アナモフィックレンズが映画界で、いかにスタンダートとなってきたのかをお伝えします。

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DZOFILMってなんて読む?

投稿者 :Horizon宣伝部 - 柳原 on

DZOFILMってなんて読む?

HORIZONのヒデヤナです。  今日は弊社で取り扱っているDZOFILMについて。   DZOFILMは元々、DZOPTICSと言って、2013に設立された中国・深圳市にある工業用レンズを作っていた会社です。 それが、2019年に映画用レンズを作ることになりました。  前回述べたように私は制作畑の人間なので、あまり滔々と技術の詳細について語ることは憚りますが、私たちに、改めてレンズの面白さについて教えてくれたのが、DZOFILMだったと言っても過言ではありません。   HORIZONチームにいる敏腕女子が、DZOFILMのことを知り、直接交渉。そこで彼らから「日本でもっともっと認知度を高めたい」という話ももらい、ブランド戦略を考えるところからのスタートです。 それは、わたしたちにとっても初めての経験。何よりも、これまでの映像制作といった業務とは根本から違います。「だからこそ挑戦してみたい」と、僕たちも会議を重ね、DZOFILMとの関係は始まりました。    そしてまず最初に、とてつもなく基本的な問題が浮上しました。  「DZOFILM」?「これ、どう読むの?」   以前、このレンズを購入したことがあるという知り合いのカメラマンに聞きました。その答えは「わからない」。 「ドゾ?ダゾ?ディゾ?」当時はみんな、好き勝手に呼んでいました。 しかし、このままではいけないので、恥を忍んで、メーカーに直接聞くことに…。 すると… 「好きに呼んでいい」。 う〜…このいい加減さが、中国の人たちと仕事をする楽しさでもあります。   そもそもDZOFILMは、中国本土では、すでに映画業界で確固たる地位を築いており、その呼び名は「ドンチャン」、すなわち「Dong Zheng」。中国語読みです。  しかし、アメリカやヨーロッパですでに売っているだろうに…。 私たちが勝手に名前をつけるわけにはいきません。彼らが自社ブランド「DZO」を読む音を何度も確認し、結果、表記そのままの「ディージーオー」に落ち着いきました。 ただし毎回「ディージーオーフィルム」というのは呼びにくく、わたしたちもついつい「ディジオ」と短めに発音することが多いです。   そんなDZOFILMが「映画のような映像を撮りたい」というライトユーザーやアマチュアに照準を当てて、最初に打ち出したのは「Linglung」というマイクロフォーサーズ用のズームレンズでした。 (これも読み方に悩んだ…リンロン…) 20mmから70mm をカバーしています。  DZOFILMの魅力は、なんと言っても、コストパフォーマンスと質感・画質のバランスです。通常、50万円を超えるような価格が当たり前のシネマレンズ界において、当時20万円前後と、破格の値段で展開。 それこそ現代では、YouTubeなどで実際に使用した映像を見ることができるので、レンズ購入の敷居は下がってきていると言えます。 そんな波に乗ってか、このLinglungは「安くて良いレンズ」として中国では一躍普及しました。 何より、ズームできるシネマレンズとして、ドキュメンタリー界隈では、興奮をもって迎えられました。   その後、スーパー35 ズームレンズ「PICTOR ZOOM」を発売。 (さあ、この呼び方はなんだ!? 答えはピクター…)  そして2021年、欧米を含む各国でDZOFILMの名を知らしめたのが、その後に発表となったVESPIDシリーズでした。 (これはヴェスピッド。スズメバチのこと。素敵なネーミング!) フルフレームで12mmから125mmまで11個の焦点距離をカバーしています。何よりサイズがコンパクト。重さも725gから1021gと抜群の携帯性を誇っています。 フレアは控えめで、フォーカスブリージングもほとんど気付きません。嫌味がないスッキリとした描写に定評を得ています。 それでいて、13万円から20万円(2025年)という破格の値段。特にインディペンデント界隈の人たち、また映画を始めたばかりの人たちにとって、衝撃の製品だったと思います。   ちなみに、DZOFILMのレンズは、マウントを自分で交換できます。 これまで多くの人がPL仕様やEF仕様などと大人の理由に悩まされてきましたが、その悩みも払拭されました。   そしてついに登場したのが、アナモルフィックレンズ「PAVO」だ! (パヴォです…)  PAVOは、28mm、32mm、40mm、55mm、75mm、100mmの焦点距離で構成され、65mmのマクロレンズもあります。これは最短撮影距離がわずかで、36.6cmまでピントが合うのが特筆すべきことです。  何より、2倍のアナモルフィック効果を備えているため、劇的なクローズアップも撮ることができます。また135mmと180mmの望遠レンズもあります。最短撮影距離は約1mとかなり近い。重量は1.2~2kg。 紛れもなくDZOFILMのハイエンドモデルで、ベストセラーの一つとなりました。    さらに2024年、ZOFILMはArlesシリーズを発表しました。 (これをアーレスと呼んだ人は英語が読める人。しかし日本語で読むと正しくは”アルル”。アルルはもちろん、ゴッホが愛し晩年を過ごした街のこと。これもいいネーミング!) 14mm、21mm、25mm、35mm、40mm、50mm、75mm、100mm、135mm、そして180mmの10本という品揃えで構成されています。 VESPIDよりももっと柔らかい絵が撮れ、ヴィンテージ風のトーン とも言える、よりシネマっぽさが表現されます。 ボディサイズは統一されており、これによりアクセサリーやバランスなどの調整が不要になり、手間も減らせます。 映画・ドラマ、CM撮影にも最適なシリーズ!値段は一本につき、およそ36万から46万円です。    このように、DZOFILMは、次々と新しい可能性を繰り広げてきました。 2019年にブランドが誕生してたった4~5年で、この勢いというのが、本当に驚きです。  そう言えば、昨年2024年のInterBEEで、メインメーカーの方が私たちのブースを訪れてくれたことがありました。その時、「こんなものを、たった数年で作り、この値段で売るんだ…」と驚きの表情でボソッと呟いていたのが、忘れられません。    そして、今年の頭に登場したのが、映像のマクロ世界を広げるDZOFILMのプローブズームレンズ!「X-tract」です。 (さあ、どう読む!?…正解はエクストラクトです!!) ズーム機能付きで、最短撮影距離はレンズ前からわずか6mm!!先端部は防水仕様 で、昆虫・料理などのマクロ表現が可能となっています!開放値はT8と、抜群に明るいことも特筆すべきこと。    私たちがDZOFILMのビジネスパートナーとなって以来、旧知の撮影監督や映画監督に紹介し、その結果、これまで多くの作品で採用してくれました。 現在も、大作映画や、テレビ局の大型ドラマでの使用が始まっており、様々な映像製作の現場で、DZOFILMは普及しつつあります。   技術畑において、まだまだ見習いである私たちの感覚では、ミリ数もバリエーションも、これだけ豊富であれば、どんな映像も撮れるだろうと思ってしまうほど、充分な品揃えですが、もちろんそんなことはありません。 人の欲や好奇心は、実に無限大なので、今後もさらなるシリーズが登場します。 まだ見ぬ、新しい映像に出会えることを楽しみにしつつ…これからもよろしくお願いします。 本当に、乞うご期待です!!!

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