HORIZONについて

投稿者 :柳原秀年 on

HORIZONのヒデヤナです。

これまで映像制作に携わってきた私たちが、なぜ映像機材の販売を手がけるようになったのか…。自分たちの方向や目標を整理するためにも、ここに記そうと考えます。

私たちは多くの撮影現場で経験してきました。テレビ番組はもちろん、CM、ドキュメンタリー、国策のコンテンツ制作、ドラマ…振り返ると、自分でもよくやってきたと実感します。色々な現場を経験してきましたがしかし、自分のために制作ができたかというと、少し頭を傾げます。自己表現と言えるほどの強い個性、自我を持った作品はほぼありません。

もちろん、これは致し方ない問題でもあるかもしれません。映像というものはお金がかかる分、クライアントが必ずいて、自分のためだけに作るものではなない、という根本的な理由が、制作現場には必ずついてきます。これはいい意味でもあり、悪い意味でもあります。

きっとハリウッドであろうが、ボリウッドであろうが、その環境はどこでも似たようなもののはず。有名な監督すら、制作に関して、大なり小なりの制限は必ずあるはずで、現場は常に妥協の連続であるものです。(とは言え、その妥協や制限が、うまく作用し、これまでになかった表現や演出が生む可能性もあります。これは映像の歴史で証明されている事実で、決して嘆くことばかりではありません)

では、もし自分にスポンサーがついて、「なんでも好きに作っていいよ」とポンと20億円くれたとしたらどうでしょうか?自分はどんなものを作れるのか?ひょっとして何もできない可能性すらある…当たり障りのない、どこかで見たような映像表現しかできないかも…。果たして自分の能力は無限なのだろうか…これだけは、実際にそうなってみないとわからず、そんな夢を思いながら、「自分ならこんなのを作りたい」「こうして人を感動させたい」と、日々、アイディアをまとめたりしています。

そんなことを感じながら制作を続けてきましたが、この10年ほどで状況は大きく変わりました。機材の多様化、簡素化、多機能化、そして低価格化…。映画好きな少年少女が、お金をかけなくても、劇映画とほぼ似た機材を使ってクランクインできる時代がきています。

「そんな人たちに気軽に映像制作を始めてほしい」と僕たちは、心から願うようになりました。誰でも映像制作を手軽にスタートできる。そして、僕が長年抱いてきたような「夢」の消化不良を経験しなくてもいい。そのサポートをしたいと思っています。

実際にそれが実現したら、映像業界の底上げに一助となります。ハリウッドのように、韓国のように、日本の映像現場が活発になれば嬉しい…そんなことを勝手に想い描いています。弊社チームにも映像が大好きな若手がいます。彼、彼女たちにも、映像制作の夢を忘れず活動を続けてほしい、と心から願っています。

一方で、現代は、動画コンテンツが飽和状態の時代…レストランに行って座って「何を食べようかな」とメニューを開くと、「和洋中なんでもござれ」とたくさんの料理が並んでいる状態だと、人は何を選べばいいのかわからなくなってきます。現代の映像に関わる状況はまさにそうで、あらゆる場所にコンテンツや撮影できるツールが溢れており、逆に何から手をつけていいのかわからない人も多いことでしょう。そんな人たちでも、自分の可能性を信じ、挑戦できるよう、わたしたちは2023年に撮影機材販売を開始しました。

 

少しでも安く、少しでも楽しく、そして新しい映像表現に挑戦してほしい…もし少しでも悩んだら、HORIZONのチームに連絡し相談してくださいね。可能な限り、力になりたいと全力で頑張ります。

今後ともよろしくお願いします。


ヒデヤナ

 

 


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